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塾なしでも偏差値72の公立高校に合格!!市販問題集で高校受験を乗り切った体験ブログ

【高校受験に勝つための模試の活用法】~判定はリアルなの!?~

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塾なしで高校受験を乗り越える我が家の子供たちにとっての大きなデメリットの一つ。それは,「自分の立ち位置が分からない」ということ。もう一つは,「競争相手がいない」ということ。自分と志望校との距離が分からない,そして,頑張るライバルを奮起するモチベーションにできないことは,大きなデメリットとなります。

 

この二つを解消してくれるのが,模擬。模擬試験です。

 

偏差値と判定により,自分が志望校にどのくらい近いのか,あるいは遠いのかを知ることができます。また,自分よりも能力のある人の多さを知ることもできます。

 

このありがたいツールについて考えてみたいと思います。

模擬試験の判定を活用

 

模擬試験から分かること

偏差値

その時々の受験層における偏差値を知ることができるのとともに,それぞれの高校に合格するために必要な偏差値も教えてもらえます。

 

ある高校の偏差値をネットなどで調べると,実に様々な数値が出て来るのに驚くかもしれません。どのテストの受験層を対象としているか,また合格率何パーセントの偏差値なのかにより,同じ高校の偏差値でも,5くらい違ったりして,一体どれが本当の偏差値なのだろう,と思います。

 

そこで,一番信頼がおける偏差値情報として,各都道府県で最も浸透している模擬試験を実施している団体が出す各高校の偏差値を挙げたいと思います。なぜなら,その地域で最大規模の模擬試験は,ほぼ入試と同じ受験層が受けますから,正確な自分の偏差値が出る確率が最も高いうえでに,何年にもおよぶ情報の蓄積がありますから,各校の偏差値と判定の信頼性も高いと言えます。

 

自分の偏差値を知りたかったら,その地方で最大の模試を受けましょう!!

判定

偏差値と同じくらい受験生が気になるのが,判定でしょう。第一志望,第二志望校と自分との距離を測ることができます。偏差値を見ればわかるのですが,A,B,C,Dで示されると,さらに自信や焦りは深まるものです。イメージ力に乏しい中学生にとって,この判定は起爆剤となりえるので,モチベーションアップを図り,やる気を起こすには有効です。

 

「判定は本当に役に立つの!?」という質問に対しては,声を大にして”Yes"と叫びたいです。もちろん,「ずっとD判定だったけど,合格した!!」なんて声もあります。そういう奇跡的な声は大きく取り上げられがちですけれど,300人入学者がいて,そんな人は何人いるのでしょうか。30人そんな人がいたとしても,270人はそうではないでしょう。また,たとえD判定続きで合格したとしたら,入学した後で,相当な努力をしなければ授業についていけない,という証明でもありますから,その意味でも役に立つ,と言えます。

 

判定は,膨大なデータに裏打ちされた統計です。受験生が知りえる情報の中で,偏差値に次いで重要で信頼が置ける情報だと言えましょう。

同じ高校を目指す受験者における順位

数万人が受ける地元最大の模試では,全体における順位を見てもピンとこないかもしれません。そこで,またまた便利なツールがあります。それは,同じ高校を目指している中学生の中で自分が何位くらいなのか,という情報です。

 

ライバルと競い合い,よい動機付けになるでしょう。

弱い分野

どの分野の不正解が多いのかが分かります。また,解けるはずなのに落としてしまった問題を特定し,ミスによる不正解だったことが分かるので,ミスの内容を確認することができます。

 

高校受験は,これまでのテストの中で範囲が最大の試験ですから,すべての分野を均等に復習していては時間が到底足りません。模擬試験を受けては自分の「穴」を確認し,穴埋め作業を行う,これが受験勉強に有効な勉強法です。

記述問題の出来栄え

模試は,添削つきの通信教育とも言えます。小論文や数学の証明問題,英作文,その他の教科の記述問題は,家庭やさらには塾でも対応しにくい問題です。それでいて,実は記述問題は配点が高く,合・不合格を大きく左右する問題と言えます。

 

模擬試験はこの点で非常に優れた通信教育です。記述問題の得点を知ることができるうえに,失点の理由(綴りのミス,符号の誤り,文法の誤り,語数が不足・・・)も分かります。よく答案を見直して,記述問題対策の一助とすることができます。

模擬試験の受け方

いつから受け始めるか

The sooner, the better. 早ければ早いほどよいでしょう中3の1学期のうちに受け始めたいところです。この時期,やる気がまだ出ないという受験生もいるはずです。早めに模試を受けて,自分の位置を知りましょう。「やばい!」と思うか,「けっこうできる!もっと上を目指そう」となるかは分かりませんが,悪い方向に傾くことはないでしょう。

 

中3の1学期で受け始めたいのには,もう一つ理由があります。それは,受験勉強の最初の山場である夏休みに向けて,モチベーションを高めたいという理由です。長い夏休みを勉強を中心に乗り切るには,強い精神力が必要です。この高校に合格したい,という目標がこの精神力を高め,持続させてくれるのは確実です。

 

また,夏休みに見学会や説明会を設定している高校はとても多いです。ですから,早く模擬試験を受けて,志望校をいくつかにしぼっておくと,夏休みになってから必要以上に多くの高校に出かけていって,勉強時間を圧迫せずに済みます。

何回受けるか?(頻度)

多ければ多いほどよいでしょう。我が家の子供たちは,月に一回ずつ受けていました。一番の理由は,やはりモチベーションの維持です。一回の模擬試験で大敗を喫して,「がんばる!」と決意しても,人間は弱いものですからそんなにモチベーションを維持することはできません。大人でもそうですよね?「今日からダイエットがんばろう!」と決めても,何か月もやる気を維持することは至難の業です。

 

ですから,月に一回ずつ受けて,まずは2週間そのモチベーションを維持する。そして,次の2週間で次回の模擬試験の試験勉強をして模擬試験に臨み,また新たなモチベーションを獲得する,というサイクルが中学生に合っています。

 

塾に行っていてもいなくても,模擬試験は高校受験に勝つための最大のツールの一つです。大切なのは,地元で最大規模の,公立高校受験用の模擬試験を受けるということです。そして,返却された数字だけでなく,解答をくまなく見返して,どうすれば次回に点数を伸ばすことができるのか,対策を立てて時間に臨むことです。