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中学受験と推薦入試の是非

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大学入試回避の傾向

 

大卒の3割が入社3年以内に退社すると言います。

私立大学生の半分がAO入試と推薦入試で決まる昨今。

社会人の我慢強さの低下はそのことと深く関係しているように思います。

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受験の意義

 

受験は,いつの日か社会人となるときに必要となるスキルを磨く大切な機会です。締め切りまでに仕事(勉強)を仕上げるスキル,つまり,やるべきことを把握し,逆算し,計画を立て,自分の弱点と向かい合い,解決方法を見いだし,実行にうつすスキルを高める機会です。どんなに困難なことであっても,諦めずに何とかして期日までにやり遂げる能力を高める貴重な機会なのです。

 

ところが,推薦入試はこの機会を子供から奪います。

そのような機会を逸してきた,あるいは回避してきた若い社会人が大勢いる,というのは日本にとって由々しき事態ではないかと思うのです。

 

指定校推薦

推薦入試と言ってもその種類はさまざまです。指定校推薦はまだよい方かもしれません。それなりにコツコツと3年間校内でよい成績を上げてきた生徒でしょうから。しかし,そのまじめな生徒がもし指定校推薦に甘んじずに一般入試を受けたとしたら,さらに社会人としてのスキルは上がったはずです。タイの高校は慶応・早稲田をはじめとする指定校推薦枠がありますが,ほとんど使われないようです。非常に難しい学校の定期テストでどの教科も平均してよい評定をもらえるような生徒は,国立を目指すためです。

 

内部進学

中高一貫校から系列大学へに推薦で内部進学する,という入学方法があります。つまり,中学受験をしただけで大学まで受験を一切経験しないのです。

 

中学受験は,親がかりの戦いです。子供は塾や親から言われるままに勉強するだけです。ですから,社会人としてのスキルを磨く機会としてはあまり効果的ではありません。そればかりか,高校受験,大学受験をせずに大学に入学してしまうとしたら,中学受験こそしなかったものの高校受験,大学受験と二つも大きな壁を自分の力で乗り越えてきた同学年の子供たちに見劣りしても当然ではないでしょうか。

 

簡単な方に流れがちな昨今。立ち止まって,今一度受験の意義について考えてみると,新たな視点が与えられるかもしれません。